「それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 」を読んだ

おはこんばんにちは。なつよ(夏目葉太)です。

読書記録えんとりです。

 

先に言っておくと、UNIXLinuxの経緯に自分なりの解釈が混ざっているところがあります。多少認識違いをしているところがあるかもしれません。私自身はUNIXLinuxの歴史についてもっともっと知りたいと思っていますので、 @infragirl755 にリプライやDMをくださるとうれしいです。あと後半は完全に自分語りになるのでその点はご容赦ください。

 

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス) | リーナス トーバルズ, デビッド ダイヤモンド, 風見 潤, 中島 洋 |本 | 通販 | Amazon

 

このブログの読者さんにはもはや説明不要かもしれませんが、一応説明を。

Linuxの開発者であるリーナス・トーバルズ氏の伝記です。2001年に発売されたものです。もう20年前なんですね。

 

なんで読もうと思ったの

お仕事でLinuxを触ることが多く、いつかは読みたいと思っていました。手元に置いておきたいというほどでもなく、とりあえず読んでみたい程度だったので、地元の図書館で借りました。気になる本があったら無料で読める図書館最高。

 

本を読む前のリーナス氏に対する印象

リーナス氏といえば、Linuxの開発者であることはもはや説明不要ですが、たびたび過激な発言や行動をする人物、という認識が私の中でありました。NVIDIAに中指を立てている画像が出回っていますし、「リーナス 暴言」で検索すると割といろいろな記事が出てきます。

gigazine.net

japan.zdnet.com

 

本を読んでみた後のリーナス氏の印象

この本を読んでみて、リーナス氏の印象が大きく変わりました。

 

自分の中で「UNIXに不満があったからLinuxを開発した」という認識があったのですが、実際はリーナス氏はUNIXの考え方に対して非常に肯定的であり、Linuxを生み出すときになくてはならない存在であったという印象を受けました。

また、Linuxをオープンにした経緯も、タイトルの通り「ぼくにはそれが楽しかったから(Just for Fun)」だし、オープンソースソフトウェアに対して実直で謙虚な人物だと思いました。過激な発言や行動をする人物像というのはネットニュースが生み出したものであり、鵜呑みにしてはいけないなぁと反省しています。

自分の容姿(特に鼻)に関して、卑屈というかあまり自信がないんだろうなぁ、という内容が何度かあったのですが、個人的にはそこまで悪いと思ったことはないです。運動するようになったという話もあったので、近年の写真は運動するようになった賜物なのかもしれませんね。

 

自分の経験と重なったところ

自分の経験と重なるなあと思ったことがいくつかあります。(リーナス氏と規模は天と地の差ですが)Linuxを発表してから、リーナス氏の想像を超えて世界中に広がっていくところです。

 

「インフラ女子の日常」を描いてTwitterで発表してからわずか4年後に連載や書籍化の話をいただくことは想像できませんでした。

「おれの描いた漫画を見てくれ、面白くないか?」という自己顕示欲がなかったかといえばウソになりますが、基本的には描いていて楽しかったからです。こういうネタあるあるだよね、と笑ってもらえるのがすごくうれしかったです。

今はそこに「インフラエンジニアという仕事をもっと認知してもらいたい」というのも加わっています。「ITエンジニア=コードを書く、デベロッパーである」みたいな認識がまだまだ多いと感じていて。Infrastructure as CodeやDevOpsの考え方が広まっていて、インフラエンジニアもコードを書く時代だ!と言われているのも知っていますし、私もその考え方が好きです。でも、インフラエンジニアがコードを書くのは、あくまでインフラを構築する手段のひとつでしかないとも思っています。

 

LINEスタンプで使用した画像をgithubに公開しているのも、そのような考え方があってのことです。「公開して大丈夫ですか?」という声をいただくこともありました。不安がなかったわけではありませんが、今のところ、変な使い方をされたという話は私の耳には届いていません。公開した当初の目的通り、Twitterの返信やslackで使って楽しんでいただいているみたいです。とてもうれしいです。利用するのに報告は不要ですので、たくさん使ってくださいね。

github.com

 

Live2Dでモデリングするようになってから、得られた知見をTwitterやこのブログで公開するようになりました。楽しいからです。

natsuyo.net

natsuyo.net

natsuyo.net

モデル作成の依頼や相談が来るようになりました。実際に手を動かしているので、そこの工数やお金はいただいていますが、何よりもモデルをこんなふうに使いたい!という依頼者さんのお話に「楽しそう!」と思ったからです。最近はイラストや漫画、モデリングでたくさんお仕事の依頼や相談が来ていて、何回かごめんなさいしています。ありがたいやら申し訳ないやらです。早くkubernetesに乗って自分をオートスケールしたい。

 

支援したいという奇特な方がいらっしゃいましたら、干し芋のリストをぽちっとしていただけると、買い物に行く手間を活動にあてられますので、とても助かります。

https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/18J6XF90ZUCQC?ref_=wl_share

 

最後に

何年か前に読んだ「UNIXという考え方」をまた読み直したいなぁと思いました。ほかにもLinuxUNIXの歴史について知ることができる良書ありましたら、ぜひ教えてください。

https://www.amazon.co.jp/UNIX%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9%E2%80%95%E3%81%9D%E3%81%AE%E8%A8%AD%E8%A8%88%E6%80%9D%E6%83%B3%E3%81%A8%E5%93%B2%E5%AD%A6-Mike-Gancarz/dp/4274064069