「人月の神話」を読んでいるが現在進行形で全く分からない

おはこんばんにちは。

分からないものを何が分からないまま放っておくな、という電波を受信したので(?)
ちょうど今読んでいる「わからない」について書いていきます。
人月の神話を読んでいるのですが、現在進行形で全く分からねえという話です。
どうか心の広い方のみ、お読みください。

人月の神話を読むきっかけ

Amazonのオススメに出ていて、IT系なら一度は読んでおけ的な立ち位置の書籍に見えたからです。
後はSIer時代に痛い思い(人手が足りていなくて外部会社に委託してPMをしていたはずが、結局間に合わなくて自分が手を動かす羽目になった…etc)をしたので何かヒントがあれば良いと思いました。

手に入れたきっかけ

干し芋のリストから出産祝いでいただきました。ありがとうございます。

読む前の印象

銀の弾丸はない」の元ネタですよね。ぐらいの印象でした。
技術書ではなくてあくまでエッセイなんですねこれ。

読んだ感想

初版の序文

"オペレーティングシステム/360のマネージャーになったとき…"
ほーん、この人OS/360のマネージャーなんやな…OS/360ってなに?

ja.wikipedia.org 「本格的な商用OSとしては世界初であり…」

  • 磁気ディスク装置を扱う最初のOS→その前はなんだったの?テープ???
  • アセンブリ言語で記述された→今のLinuxはCやもんね
  • 当初より企業用として、プログラム(プログラマAPI)と運用管理(オペレータ用システムコマンド、JCL)を明確に分離している→その前は分かれてなかったの????
  • 現在のIBMメインフレームOS (z/OS) も、OS/360を受け継いでいる(上位互換)

今のメインフレームのもとになった(昨今メインフレームを触る機会はほぼないし私も触ったことがない…)OSというふうに理解しました。
OS/360のマネージャーをやっていた人が、大規模プログラム開発プロジェクトを進めるうえで、管理について悩んだことをまとめた本なんだな。と 思いながら読み進めることにしました。

第1章 タールの沼

"大規模システムプログラム開発は、過去10年もの間そうしたタールの沼のようなものだった"
 プログラムを、プログラムシステム製品にするにはどのような工程があって、どんなコストがかかるのか。最終的に9倍に膨れ上がるという話でした。
"作る喜び"
  わかる。何か作るのは楽しいよね。 "作る苦しみ"
 わかる。あんまりプログラム書かないけど、ちょっとしたスクリプトでもデバッグは大変だったからね。

第2章 人月の神話

"プログラマはみんな楽観主義者である"
 めっちゃわかる。だいたいスケジュールはトラブルが起こらない前提で引くし、バッファ持たせても「そんなにバッファいらんやろ」って言われて結局短いスケジュールにされるやつ。

"物理的制約が表現できるアイデアを束縛し、実現段階での良きせぬ困難を作り出す"
 使おうと思っていたOSSが実は達成したい目的のために使えなかった。みたいなことはよくあったのでそういう感じかなと思いました。

"人月とは、人と月とか互いに交換できるという意味である。"
"人と月が交換可能になるのは、多くの作業者の間でコミュニケーション(意思疎通)を測らなくても、仕事が分担できる場合である"
”…負担の増加分は要員数に合わせて線形に変化する"
人が増えたとき、最初の情報共有だけしとけばあとは即戦力…というわけにはいかないですもんね。
システムテストが短くスケジュールされがち、わかる(やったことがあります)

この章では、遅れているプロジェクトへの要因追加は、さらにプロジェクトを遅らせるだけだということを、丁寧に説明する章な気がしました。

第3章 外科手術チーム

少数精鋭が好ましいが、それだと大規模システム開発にはあまりに時間がかかりすぎるので、ミルズの案のように、完全に役割を分担してプロジェクトにあたるべき。ということを言っているのかなと思いました。

第4章 貴族政治、民主政治、そしてシステムデザイン

ここを今読んでいるところです。目を通したのですが結局何が言いたいのかがわかっていません。
コンセプトの完全性の章で、ランス大聖堂は建築家が我を通さず一貫してコンセプトを守ったから美しい。というのはわかりましたが、
OS/360とPDP10の例のところがよくわかりませんでした。どちらも触ったことも見たこともないからかもしれません。
後半も何が言いたいのかわからず。どうしたらいいんだ。

こんな感じです。「令和の世で「人月の神話」を読む」みたいな連載ないかな~~~~(他力本願)

子供が産まれて3ヶ月が経とうとしています

お疲れ様です。なつよです。

会社を休んで4ヶ月が経ちました。育休の過ごし方や所感についてなんとなく書いていきます。

出産時の記事はこちらです。

natsuyo.net

息子はとても順調に成長しています。ミルクを毎日たくさん飲みます。体重も7キロを超え、成長曲線の上の方を辿っています。首も座りかけてきました。寝ていない時は手足をバタバタするものの、ご機嫌でいてくれるので、こうしてブログを書く余裕もでてきました。

 

睡眠時間

生後87日の今日は22時〜4時半でした。ミルクでお腹が満たされればその後朝寝に入り、8時ぐらいまで寝てくれます。夜中のミルクがなくなり、朝も親が朝食を取れるのでだいぶん楽になりました。その代わりと言ってはなんですが、びっくりするぐらい昼寝はしません。抱っこ紐に入れるとウトウトするぐらいです。

1ヶ月〜2ヶ月の間がとにかく大変でした。父親の育児休暇が終わり、私一人で昼間は面倒を見ることになったのですが、とにかく一瞬でも降ろしたら泣きました。新生児のときは昼間も寝ていたのに、この頃から抱っこ以外でいっさい昼寝をしなくなりました。メリーもおしゃぶりもダメ。赤ちゃんが泣き止む音もダメ。なので、親のどちらかが抱っこしている間家事をしたり、お風呂に入ったり、変わるがわる食事を取ったり。夜間のミルクもこの頃は2〜3回あり、夜中交代で上げていました。2ヶ月半を過ぎたあたりから夜間ミルクが2回になり、そのうち1回になり。気がついたら一晩寝るようになっていました。「とりあえず3ヶ月までなんとか頑張ったら楽になるから!」といろんな方に言われていましたが、本当にその通りになったので驚いています。

 

育児休暇中の過ごし方

育児休暇中は子供の目が離せないので、基本的に机に向かったりするのは難しいと感じています。とにかく泣く時期(1ヶ月〜2ヶ月)は抱っこ紐に入れたままトイレをしたり、ご飯を食べたり(箸を使えないので食料は手で食べられるおにぎりでした)、洗濯物を干したり。家事をしていたら1日が終わっていました。子供のお世話と家事だけだとメンタルがクサクサしてしまうので、子供を抱っこしながらできる趣味やスキル取得を見つけて、毎日ちょっとずつ実践するようにしています。

Netflix(映画、アニメ)

出産を機に契約しました。気になったアニメや映画をよく見ています。特に心に残ったのは以下の作品です。

  • 赤ちゃんを科学する(Netflixオリジナル)
    • ちょうど出産したので。
  • マイ・インターン
    • 年寄りの話は聞いておいた方がいいなぁ。(月並みな感想)
  • 恋は雨上がりのように
  • こんな夜更けにバナナかよ
  • 水曜どうでしょう
    • 大泉洋が(以下略)Netflixだとだるま屋ウィリー事件が見られないのが残念です。
  • Zガンダム(鑑賞中)
    • ハサウェイが見たいので、その前の話を履修中です。フォウちゃんの「バーン!」可愛かったね…。
  • SAC(鑑賞中)
    • 前から気になっていたので。タチコマかわいいね。少佐〜!
  • AKIRA(途中退出)
    • 世界観はすごい好きなのですが、後半ちょっとグロ展開だったので途中で見るのをやめてしまいました。。。
NHKラジオ 基礎英語1

ずっと英語の勉強がしたいと思っていたので。NHKゴガクのアプリで聞いています。抱っこしながら聴けるのが良いです。今のところ2週間続いています。

YouTube でHIIT

出産で10キロ増加し、3ヶ月時点で5キロ減ったのですが、その後下げ止まりになってしましました。YouTubeでHIITの動画を見ながら10分程度の軽いやつをしています。朝やると気分がスッキリして良いです。

FFX

ターン制なのでいつでも中断できるのと、疲れにくいので息抜きにやっています。スイッチのリメイク版なので、最悪セーブできなくてもスリープにしておけば大丈夫です。

 

今後

家庭内kubernetesの構築やお絵かきをしたいんだけども、昼寝してくれないと難しいなぁ・・・と思う今日のこの頃です。

地元の図書館に自著を寄贈した話

お疲れ様です。

地元の図書館に自著を寄贈した結果、無事受領されたのでレポとして残しておきます。

 

インフラ女子の日常

インフラ女子の日常

Amazon

 

 

なぜ寄贈しようと思ったの?

今回の本を出す動機のひとつに、「学生や若手の皆さんに、インフラエンジニアというキャリアパスがあることを知って欲しい」というのがありました。

著者として、本を買ってもらえることが何より嬉しいのですが(印税も入りますし!)、購入以外でもっと手に取る機会が増えたら良いと思い、地元の図書館へ寄贈することにしました。

あとは、図書館に自分の本が入ってるって、なんかかっこよいからです。かっこよくない?

 

寄贈を受け付けているか調べる

過去にこのツイートを見たことがあり、寄贈に関しては事前に確認して持ち込むようにしました。

ずいの on Twitter: "これは「税金で買った本」という図書館漫画2巻収録の、寄贈図書に関する仕事がつらすぎて錯乱する人が出てくる話です。作画は系山冏(@keiyama_k)先生です(1/5)#税金で買った本… "

今回は富山県立図書館と富山市立図書館に寄贈すると決めていたので、それぞれの図書館のホームページに寄贈に関する記載がないか確認しました。

寄贈に関してどのような書籍や資料を受け付けているか、どのような手続きを踏むかについて記載されていました。

https://www.library.toyama.toyama.jp/file/pdf/unei/kisou.pdf

富山県に関する資料の寄贈について

これを確認したうえでお問い合わせフォームから連絡し、後日担当の方と電話で連絡を取ることができました。

 

寄贈の流れ

図書館に直接持ち込む形で寄贈しました。手続きもとてもスムーズで良かったです。後日お礼状が届きました。著者が直接持ち込むのは珍しいのかしら?

寄贈が受領された理由については具体的には分からないのですが、おそらく以下の理由だと思います。

  • 地元出身の著者
  • 鮮度が高い書籍(ほぼ発売と同時の寄贈)

 

蔵書検索にヒットするまでは断られないかドキドキだったのですが、とても良い経験になりました。

 

さいごに

みんなも自著を書いたらレッツ寄贈(´ ゚ω゚`)

出産しました

お疲れ様です。

Twitterでも既にご報告した通り、3月14日に男児を出産しました。

 

沢山のお祝いメッセージ、ウィッシュリストから贈り物をいただきました。子供部屋が段ボールで埋まっています。本当にありがとうございました。重ねて感謝申し上げます。

 

この記事を要約すると、「陣痛死ぬほど痛かったわ( ˙-˙ )」「でも息子は可愛いわ」「AlexaとNature Remo便利だわ」という内容です。技術の話はあんまりというかほぼ出てきません。

 

おしるし〜陣痛〜出産まで

3月13日の朝におしるしがありました。昼過ぎから腹痛を感じ始め、午後2時ぐらいに子宮がギューッと閉まるのを感じ、陣痛が始まったと分かりました。

夏目葉太(なつよ)@4/12書籍発売 on Twitter: "陣痛なう!"

この段階ではそこまで痛くないです。水曜どうでしょうを見て笑う程度には余裕でした。

夕方から段々痛みが増すものの10分間隔のままでした。間隔は短くならないものの、そのうち痛みに耐えられなくなったので病院に電話、入院が決まったのが20時でした。この時点で子宮口は5センチでした。

その後陣痛に耐え続け、0時過ぎに3000g超の男の子が産まれました。立ち会いはNGでしたが、手術にならない限りは電話していいと言われていたので産まれた直後に夫にLINE電話をして、赤子が出てきた瞬間を共有することができました。

 

陣痛って痛いの?

北斗晶が人生で感じた痛み第2位」とか、「トラックでひかれた時の痛み」とか、調べると沢山出てきますが、自分の場合は「大きなローラーに下半身を思いっきり挟まれる痛み」「めちゃくちゃデカい💩がある痛み」でした。赤子を外に出すために子宮が収縮しているので当たり前といえば当たり前なのですが、その状態になってもいきめない(子宮口が全開になるまではいきんではいけないという指示)が1番辛かったです。全開になってからは思いっきりいきめるので気分的には楽でした。会陰切開ありましたが麻酔もあったせいか全然痛くなかったです。産んだ後部屋に戻る時、トイレを介助してもらい、車椅子で運んでもらって「至れり尽くせりだな〜〜〜」と思っていたのですが、どうやら1L以上の出血多量だったそうです。出産は命懸けなんだなと改めて感じました。その後はご飯も美味しく食べて、貧血も出ませんでした。

 

産んだ後

ご飯も美味しい産院で母子同室でした。とてもいい産院だったのですが、私自身がお世話習うのに必死なのと、夜にめちゃくちゃ赤子が騒ぐのでこっちがパニックになったりしました。立ち会いもお見舞いも感染症の都合でNGなので「はやく家に帰りてえ〜〜〜〜」と思っていたのを覚えてます。退院時の会陰切開の抜糸が思ったより痛くてびっくりした…

 

家に帰ってから

今日で息子は生後10日を迎えました。ふっくらとしてきて可愛いです。夜はなかなか寝付かないのが悩みですが、基本的に腹が減った時以外は泣かないので、「赤ちゃん上手いね〜」と言いながら育てています。寝入ると自分のうんこでもおしっこでもコーヒーグラインダーの音でも緊急地震速報でも起きないです。あととにかくミルクも母乳もよく飲みます。これは大物の予感。(親バカ)

夜は手足をバタバタしたり寝言をフガフガ言ったりして、最初は気が気でなくて、横で全く寝られませんでしたが、親も少しずつ慣れてきて、昨日は生まれてから初めて夜間帯に3時間ぶっ続けでお互い寝ることが出来ました。

 

おうちIoTで子育て

赤子の記録はぴよログで管理しています。Amazon Echoと連携できるので、手を離せないときに地味に助かります。「アレクサ、ぴよログで うんちを記録」とか「アレクサ、ぴよログで最後のミルクはいつ?」とかが出来ます。たまに失敗しますが…。

Nature Remoには本当に助けられています。赤子を抱いていると手がふさがってしまうので、声だけでエアコンやテレビを操作できるのは大きいです。

Nature RemoのAPIからZabbixで気温と湿度をグラフ化しているので(過去記事参照)、昨晩は寒くなかったかな?などの振り返りができるのも良いです。

赤子のベッドにベビーモニター+センサーを置いて、死角となるキッチンや水周りからでも確認しながら家事やミルク作りができるのも良きです。

ハイチェアに乗せているときはカメラがないので、今後はおうちサーバ内に家庭内jitsiを建てて死角を無くしたいなーとか妄想しています。

 

さいごに

3人家族となったなつよ家を、今後もよろしくお願いいたします。他にも色々お知らせがあるのですが、とりあえず今日はここまで。😆

Nature Remoから温度・湿度を取得しZabbixでグラフ化する

おつかれさまです。 家庭内ESXiを構築したらやりたかったことのひとつ、「Nature Remoから温度湿度を取得してグラフ化する」をやったのでメモがてら残しておきます。
「子育て中声で家電操作できると便利そうだな」と思い買いました。というのは建前で、おもちゃが欲しかっただけです。

Nature Remo

公式でドキュメントがあります。日本語があってありがたい!
developer.nature.global

https://home.nature.global/ から入手したBearerトークンを利用します。
利用時には、Nature Remo購入時に利用登録したメールアドレスとパスワードでログインできます。
今回用に新しくAccess tokenを作成するとBearerトークンが表示されるのでメモしておきます。
後から参照できないようなので必ずメモ!!!

気温と湿度を取得する

公式ドキュメントから案内されているAPIの仕様を見てみます。
温度・湿度は/1/devicesから取得できるようです。
SwaggerでOAuth2の認証認可を通すとSwagger上でテストできるような気がしますが、使い方が分からず…💦
swagger.nature.global

しょうがないので手元のPCのWSLからcurlで取得できるかテストしてみます。
xxxTOKENxxxは各自で取得したものに置き換えてくださいね。

$ curl -sX GET "https://api.nature.global/1/devices" -H "Authorization: Bearer xxxTOKENxxx" | jq .[].newest_events.te.val
17.8
$ curl -sX GET "https://api.nature.global/1/devices" -H "Authorization: Bearer xxxTOKENxxx" | jq .[].newest_events.hu.val
46

後の工程でcurlの出力結果をそのまま利用したいので、-sオプションを付けています。
手元のiPhoneのNature Remoのアプリで今の温度と湿度を確認し、同じ値が取得できていたのでOKとします。

Zabbix

今回はZabbixエージェントのUserParameterを使って、Zabbixに飛ばします。
Zabbixに任意のメトリクスを飛ばす方法はいくつかありますが、Zabbixエージェントを使用できる場合は、UserParameterを使うと 簡単で便利だと思います。詳しくは以下のドキュメントを参照してください。 www.zabbix.com

Zabbixにアイテムを登録する

事前準備としてアイテムを登録しておきます。※今回は6.0を使用しています。Zabbixの構築は割愛します。
f:id:okisan2:20220301135354p:plain f:id:okisan2:20220301135412p:plain ホストインターフェースがlocalhostになっているのは、Zabbix Serverが動いているサーバのエージェントをそのまま利用するからです。
Zabbixエージェントが入っていて、インターネットに向かってcurlをたたける環境ならどのサーバでも問題ないです。

zabbix_agentd.confにUserParameterの設定を追加する

以下の2行を追加します。
UserParameter=アイテムキー,コマンド の順で記載します。
コマンド部分はテストで使用したcurlコマンドと全く同じです。

UserParameter=home.temp,curl -sX GET "https://api.nature.global/1/devices" -H "Authorization: Bearer xxxTOKENxxx" | jq .[].newest_events.te.val
UserParameter=home.hum,curl -sX GET "https://api.nature.global/1/devices" -H "Authorization: Bearer xxxTOKENxxx" | jq .[].newest_events.hu.val

confを書き換えたのでzabbix-agentをリスタートしておきます。必要ないかも?

# systemctl restart zabbix-agent
# systemctl status zabbix-agent

Zabbixのフロントエンドから値の取得をテストしてみて、取得できればOKです。
設定 > ホスト > アイテム > テスト
f:id:okisan2:20220301140525p:plain グラフを作ればこんなふうに。良い感じです。
f:id:okisan2:20220301140909p:plain

今後

Zabbixはバックエンド(厳密にはZabbixの後ろにさらにpostgresqlがいるのですが…)として利用して、
監視のフロントエンドはGrafanaで構築したいなと思っているのですがGrafanaの画面作りに苦戦中です。できたらまたブログにします。

家庭内での名前解決のためにUnboundを建てる

おつかれさまです。 先日、家庭内にVMware VSphere Hypervisor 7.0(ESXi)の環境を作った関係で、家庭内で名前解決できる環境が欲しくなったので、Unboundを建てることにしました。

natsuyo.net

Unboundを選んだ理由

Unbound自体はDNSキャッシュサーバ(リゾルバ)ですが、local-zoneという機能を使うと簡易的な内部DNSコンテンツサーバ (権威サーバ)としての機能を持たせることができます。将来的に広告ブロックなどの機能を持ったDNSキャッシュサーバにしたいという 思いもあり、Unboundを選びました。

Unboundのインストール

ESXiのVMとして構築します。ハードウェア構成は以下の通りです。 他にもいろんな機能を持たせたいので気持ち多めになっていますが、Unboundを動かすだけならもう少しコンパクトな環境で動くと思います。 (公式で推奨ハードウェア構成を検索したのですが見つけられず…)

f:id:okisan2:20220301095004p:plain

OSは自分が使い慣れているDebianを選びましたが、ほかのディストリビューションでも問題ないです。

$ uname -a
Linux dns-ntp-sv 5.10.0-11-amd64 #1 SMP Debian 5.10.92-1 (2022-01-18) x86_64 GNU/Linux
# apt-get update
# apt-get install unbound

/etc/unboundの下に設定ファイルを置く場所があるので、Unbound.confを編集します。 ※どなたかの設定ファイルを参考に設定したのですが参考元をメモしておくのを忘れました…。思い出したら掲載します。 bbb~の部分はマスクしています。forword-zoneを書かないと、インターネット上のほかの名前解決ができないはずなので 家庭内にあるルータ(こいつ自身はISPから降ってくるDNSキャッシュサーバにforwordしているだけ)とGoogle Public DNSに 向けておきました。この辺は好みなのでISPDNSキャッシュサーバに直接向けても問題ないと思います。

# cat unbound.conf
server:
        verbosity: 0                    #No Log
        interface: ::1                  #IPv6
        interface: ::0                  #IPv6
        interface:127.0.0.1             #IPv4
        interface: 0.0.0.0              #IPv4

        access-control: 0.0.0.0/0 refuse
        access-control: ::0/0 refuse
        access-control: 127.0.0.0/8 allow
        access-control: ::1 allow
        access-control: bbb.bbb.bbb.bbb/24 allow             # your IPv4 LAN
###     access-control: 2001:xxxx:xxxx:xxxx::/64 allow    # your IPv6 LAN

        #INCLUDE FILES
        include: /etc/unbound/unbound.conf.d/local.zone

forward-zone:
        name: "."
        forward-addr: 8.8.8.8                # Google public DNS
        forward-addr: bbb.bbb.bbb.bbb           # House DNS forworder

コンテンツサーバとしての記述はlocal.zoneというファイルに記載します。 IPアドレスはマスクしています。

# cat local.zone
local-data: "esxi.nty.lab. IN A bbb.bbb.bbb.xxx"
local-data: "ntp.nty.lab. IN A bbb.bbb.bbb.yyy"
local-data: "zabbix.nty.lab. IN A bbb.bbb.bbb.zzz"

設定確認&リロード

# unbound-checkconf unbound.conf
# systemctl reload unbound

他のPCのDNSをUnboundのIPアドレスに向けて、local-dataに記載した名前で名前解決できればOKです。

VMware vSphere Hypervisor 7.0 (ESXi)をintelNUCにインストールした

お疲れ様です。

ずっとやりたいと思っていた、VMware VSphere Hypervisor 7.0(ESXi)の環境構築がやっとできたので、それのメモです。

 

どうして(環境が)欲しいのか

存在自体はずっと知っていて、ほしいとは思っていたのですが、自分の体調や金銭的に踏ん切りがつかず、思い立って6年経ってやっと実現しました。

natsuyo.net

今やりたいことは以下の通りです。

  • Kubernetes The Hard WayをVMでやってみる
  • ↑で作ったKubernetes環境で、いろいろサーバを建ててみる(直近ではNature Remoからデータを取得して表示するGrafana建てるのをやりたい)
  • MongoDBの勉強のためにMongoDBのReplicaSetを組んでみる

 

ハードウェア構成

  • NUC11PAHi7(インテル NUC 第 11 世代 Core プロセッサー・ファミリー搭載 NUC キット)
  • crucial 32GB DDR4 2666 MT/s (PC4-21300) CL19 DR x8 Unbuffered SODIMM 260pin|CT32G4SFD8266 ×2
  • crucial P5 CT1000P5SSD8JP

 

”ESXiの母艦としてintel NUCを選ぶ人が多いしとりあえずintelNUCの一番新しいやつにしよう。メモリはとりあえず64GB積んでSSDはM.2の1TB積んどけば動きそうな気がする・・・。”

構成の根拠は以下のような感じです。自作経験が全然ないので、本当に適当です。とりあえずcrucialにしとけば大丈夫だろうぐらいのアレ。価格は合計で10万超えるか超えないかぐらいだったと思います。

 

この記事も参考にさせていただきました。ありがとうございます。

zenn.dev

tekunabe.hatenablog.jp

 

ハードウェアで躓いたポイント

intelNUCがcrucialのメモリを認識せず、「マジで?!?!crucialなのに?!?!?(なぜかcrucialに全面的な信頼を置いている)」と焦りましたが、フォロワーさんにアドバイスをいただき無事認識させることができました。買ったメモリの周波数は2666だったんですが、どうやらintelNUC側が2666で認識できなかったことが原因のようです。そこで、すでに持っていたシリコンパワー製のメモリ(周波数2400)と今回買ったメモリを一緒に挿してみて、強制的に周波数を低くするという技を教えてもらい、試したところ、無事認識するようになりました。そのあとにBIOSアップデートも実施したのですが、今のところ無事に認識されています。@Hanabi36610 さんマジでありがとう!

 

VMware VSphere Hypervisor 7.0(ESXi)のインストール手順

今回重い腰を上げるきっかけとなったのが、ソフトウェアデザインの連載でした。

こちらはその記事のサンプルスクリプトや参照情報となります。今回はこちらを参考に構築させていただきました。手順がかなり詳細に記されており、これがなかったらインストールまで至らなかったと思います。本当にありがとうございました。

 

github.com

実施した手順はほぼほぼこちらの通りなので、記事には詳細には書きません。つまづいたポイントだけ挙げていきます。

  • ESXiのインストーラが毎回違うエラーでコケる→USBにisoを書き込むときに、UnetbootinからRufusにしたら解決。理由はわからん
  • VMwareのサイトで、VMware VSphere Hypervisor 7.0ではなくVMware VSphere 7.0で登録をしていたため、無償ライセンスキーが出てこず焦る(これはただのバカ)

これからどうするか

ソフトウェアデザインの「おうちクラウド」の連載では、Nested ESXiの構成(ESXiの上にESXi)にしてvCenterを入れてクラスタを作ってみる手順まで書かれていますが、いまのところ、我が家ではHyper-VVirtualboxでやっていたことの延長として使えればいいので、intelNUCにVMware VSphere Hypervisor 7.0(ESXi)をインストールしたシンプルな構成でいろいろ遊んでみようと思います。まもなく臨月に入るので、環境構築のレベルを上げすぎると構ってあげられなくなりそう、というのも理由としてあります。

近い未来で故障して泣いてるかもしれませんが、ハイパーバイザー用のベアボーンを買って動かしてみるのが初めての経験なので、あたたかく見守ってくれるとうれしいです。

クラスタ組むことになったらVMUGのライセンスがオススメ!とフォロワーさんから教えてもらったので、出産後にクラスタ組みたくなったらやってみたいです。

 

おわりに

出産前にここまでいけてよかったです。出産したらマジで動かさずに終わっちゃいそうだったので。💦